●土地と安全
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(出典)『「住みたい街ランキング」の街は、はたして安全なのかという問い』(2016年9月1日 週刊女性PRIME)
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強い地盤
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段丘(1万年以上前)、台地(坂道を登り切り、平地が続く土地)
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弱い地盤
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水を含む、周囲と比べて低い、急傾斜地、人工地盤、火山灰
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人工盛土、谷底低地(河川、旧河川、暗渠沿い)、湿地帯
- 避けた方がよい土地
- 木造家屋密集地帯(火事による類焼、地震倒壊で避難困難)
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確認方法
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地理院地図→情報→主題図→土地条件図
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地震の揺れ安さ: 防災科学技術研究所→ 地震ハザードステーション→ J-SHIS Map
【東京都の地価の分析】
- 時系列変化
- 1983-1985 ゆるやかに上昇
- 1986-87 都心部で急上昇
- 1987-1989 周辺部で急上昇
- 1989-1991 上昇又は下降 (地価は天井)
- 1992-1993 下降
- 1993-1995 都心部で急下降
- 1995-2000 下降基調
- 2000-2005 都心部で上昇
- 2007-2008 全域で上昇
- 2008-2012 下降基調 (リーマンショック後)
- 変化のポイント
【東京都の土地利用分析】
- 時系列変化
- 1976-2006の土地利用の変化を見ると次のことが言える。
- 武蔵村山市、東大和市、東村山市、小平市(西部)の畑が宅地化している
- 八王子市東部、町田市北部、多摩市、稲城市の森林が宅地化している
- 変化のポイント
- 1990年のバブル崩壊以降もそれらの動きは続いている
(バブル崩壊により動きが止まったという訳でもない)
【東京都の土地利用変化と地価変化の関係性の分析】
- 東村山市等の地域は、バブル崩壊後の1994-1997年においても地価の上昇が見られる。すなわち、畑の宅地化等に伴う変化であると考えられる。
- 実際に、これらの地域についての地価の変化を計測してみると、そのようなことが言える→EXCELで分析する必要がある
【地価等の分析論文の流れ】
1 研究目的
- 地価の動向(地域的な広がりにおいて理解する)
- オリンピック、アクアライン、経済成長率等の影響を観察する
- 地価が割安になってかえって人口が増える地域というのがあるのだろうか?
2 地価の動向(全体的な傾向、特殊要因(オリンピック、アクアラインなど)の影響)
- 過去の資料で言われていることの整理
- 地理的な分析を行った例(過去の研究)
3 地価関係
- 地価の時系列変化の図示
- そこから読み取れることの整理
- 距離と地価の関係の導出
- それが経年的にどのように変化しているのかの導出
- 傾きの経年変化のグラフ化
4 土地利用関係
- 土地利用の時系列変化の図示
- そこから読み取れることの整理
5 地価と土地利用関係
6 地域による違い
以上
首都圏地価の歩み
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