保険とは何?
保険の仕組み
- それほどお金を持っていなくても、何かあった場合には、まとまったお金が得られること
T: 雨が降ると困るので、折りたたみ傘をもっていく。
一種の保険。重いものを持っていく分が保険料に相当。
Q なぜ保険会社はつぶれない?
- 少し多めにとっているから
- 事故に会わない人は損となる
- 事故に会う人は得となる
大数の法則
- 1つや2つであればリスクの確率が偏るものでも、たくさんあれば平均化されリスクではなくなるという法則→保険金の支払いを予測できる
- すなわち、お客をたくさん集めれば、保険会社は損をしない
Q あなたは何%の降水確率で傘を持っていきますか?
- メガネをかけている人は、小さい確率でも傘を持っていく傾向にある。
- 折りたたみ傘:小さな保険料
- 大きな傘:大きな保険料
モラル・ハザード
- 保険に加入することで加入者の行動が変化し、保険金支払いの確率が変動すること
- 失恋保険:振られることを心配せずによりアタックするようになる
逆選択
- 保険会社が入ってほしくない条件の人ほど保険に入ってくる
- このため保険会社は客の格付けをする
- 失恋保険:振られる可能性が高い人は高い保険料にする
【NHKオイコノミア「」(後半)】
保険の種類
Q 選択肢A 100%の確率で10万円もらえる
選択肢B 10%の確率で25万円、89%の確率で10万円、1%の確率で0円
どちらがよい?
- 普通はAを選ぶ
- 単位が万円ではなく億円なら特にAを選ぶ
Q 選択肢A 11%の確率で10万円、 89%の確率で0円
選択肢B 10%の確率で25万円、 90%の確率で0円
どちらがよい?
- 普通はBを選ぶ
- 0から1の1%の変化と、89から90の1%の変化は人間にとって違う
Q 月100万円の医療費がかかった場合の自己負担額は?
- 窓口負担: 100万円×30%=30万円
- ただし、高額療養費制度があるので、
- 一般的なサラリーマンの負担の上限額は87430円
- (差額212570円は戻ってくる)
保険はまとまったお金を調達するためのもの
損失回避
- 確実に損をした方が良いのに、損をしない可能性があるとそっちに賭けてしまう
人間はリスクに対応出来ないだけでなく、リスクの認識そのものがゆがんでいる
地震保険はなぜ成り立つのか?
- 大数の法則が成り立たないので民間保険はできない
- 政府が補助している保険、政府に再保険している、政府も他に保険している
最近の傾向
- 自転車保険↑
- 大家向けの孤独死保険↑
- がん保険↓ (∵特定の遺伝子を持っている人はがんになりやすいのがわかってしまった)
Q 原発の保険はどうなっている?
年金保険、健康保険は、なぜ強制保険となっているのか?