●検索アルゴリズム

  • (出典)政治的対立を生むGoogle検索、そのアルゴリズムが抱える根深い問題, 2019.03.19, WIRED
  •  google は、ネット上の情報にも秩序があることに気がついた。
  • 秩序は相互リンクやリンクの説明文から導き出せる。Page Rankである。
  • 多くの分野では、これが機能するが、政治とニュースの分野では機能するとは限らない。
  • これらの分野では、混乱のなかに秩序を見つけ出すのではなく、もともとわずかな秩序しかなかったところに、逆に混乱の種をばらまいたのである。◎◎
  • トランプをばかにする画像をつくる人は必ず現れる。学校での乱射事件は俳優を使ったやらせだと主張して被害者に嫌な思いをさせたり、人種差別主義的な概念を広めたりする人は必ず出てくる。
  • 彼らの創作した情報を少し目にしただけでも、情報は交換されることになる。しかし、誰もがこうしたコンテンツは「役に立つ情報」とは言えないと感じている。
  • ジャーナリスト、図書館司書など、情報を正しく届ける人は重要である。
  • 人と人との直接のコミュニケーションでは、おかしな情報が独り歩きすることは少なく、相手に応じたコミュニケーションとなるものと思われる。
  • (考察)
  • わずかな秩序しかなかったところに、おかしな秩序ができていまうという話。世の中の構造には、そのような面はあるものと考えられる。安定システムではなく、何かのブレがどんどん拡散してしまうようなシステム。このようなシステムを指す工学用語があったように思える。「みんながおかしいと思っていたが、結果としてはそこに突入してしまった」という社会的な事件なども、そのような例なのであろう。page rankでは、そのような事件までは制御できず、検索結果という形で人々が目にすることになってしまうということかもしれない。しかし、page rankは、信頼度という要素も入っているので一定程度、事実と異なる情報が過度に重視されないようになっていると考える。正しいこと(おかしくないこと)と、皆が情報を利用していることは同一ではないということ。実証研究を調べてみたい。

 

● 忘れられる権利

  • 裁判(スペイン)以降、googleは受付フォームを用意した。googleが可否を判断するということは良いのかという議論あり。

 

【検索サービスと広告の演習】

 

朝日新聞

 http://www.asahi.com/

 

google(検索連動型広告)

https://www.google.co.jp/

 

なにしろパソコン(コンテンツ連動型広告)

http://www.724685.com/word/wd111012.htm

 

ネットショップ開業(コンテンツ連動型広告)

http://ec-netshop.com/?p=1537

 

公開講座.com(コンテンツ連動型広告)

http://www.kokaikoza.com/index.html

 

4travel(コンテンツ連動型広告)

http://4travel.jp/

 

広告設定(行動ターゲティング広告)

 

ニュースポストセブン(行動ターゲティング広告)

http://www.news-postseven.com/

 

google トレンド (例)海、原子力発電、前田敦子

http://www.google.com/trends/

 

google correlate トレンドが似ている単語を教えてくれる (例)花火

http://www.google.com/trends/correlate/

 

Ferret (キーワードチェックで検索されている単語の組み合わせを知る)

http://tool.ferret-plus.com/tkwsearch

 

【Google AdWords】

5 分でわかる Google AdWords アドワーズ広告(動画)

http://www.youtube.com/watch?v=g_gd72awAkw

 

【Google AdSense】

AdSenseの導入事例(動画)

http://www.youtube.com/watch?v=UkZyzIetOhk

 

 

金持ちサラリーマンへの道 (AdSenseを用いているWebページ例)

http://www.kanesara.com/

 
Google

  • 広告設定
  • ロケーション履歴
  • (写真のジオタグ、Google Now)

 

  • 検索内容や閲覧しているコンテンツと関連する Google 広告が表示される

 

  • 検索ワードと似た広告が検索結果ページに表示される(リスティング広告)
  • ウェブサイトを閲覧しているとき(コンテンツに関連するインタラクティブ広告)
  • メールを読んでいるとき
  • オンラインでショッピングを行っているときに
  • Google Earth、Google マップにも表示される

 

  • オプトアウト=そうされないようにするには申し出が必要(アウト宣言、利用停止)
  • オプトイン=そうされるようにするには申し出が必要(イン宣言)

・Googleアカウントによる検索履歴

  • GoogleのWebサイトの右上にあるアカウント画像→「アカウント」→「データツール」タブ→「ダッシュボード」→「ウェブ履歴」

・ロケーション履歴

  • 「ダッシュボード」→「ロケーション履歴」

Google検索の履歴をオフ

  • ウェブ検索履歴の画面右上にある歯車アイコン→「設定」→「検索履歴をオフ」

ロケーション履歴の保存を無効にする

  • ロケーション履歴表示画面の右上にある歯車アイコン→「設定」→「ロケーション履歴の保存を無効にする」

自分のアカウントでどのような情報が管理されているか?

  • 「ダッシュボード」を確認するとよい。グーグルのWebサイトの右上にあるアカウントアイコンから、「アカウント」を選び、「データツール」タブの「アカウントデータを表示」をクリックする。すると、自分のアカウントでどんな情報が管理されているかが一覧表示される

 

・Google Now

  • Google検索の履歴をもとに、自動的に行先案内を調べる
  • Googleアカウントにユーザの情報を紐づけている
  • (検索履歴、Gmailのアドレス帳、音楽や電子書籍の購入履歴、使用している機器=情報を共有)

・クッキー

  • ウェブブラウザーに保管する微小なデータ。
  • ウェブサイト側が利用者のパソコンに自由に作ることができる。
  • 利用者がそのサイトで見たページの履歴や本人の属性などを記録する。
  • どんな情報にするかはウェブサイト側で決める。
  • ウェブサイト側は、利用者がアクセスしてくるたびにブラウザー内にあるクッキーをサーバー側へ送らせる。
  • 本人を識別するIDなどから、サーバー側にある過去にアクセスしたことがある人物のリストと照らし合わせて、提供する情報を変える。
  • クッキーが削除されてしまう場合もあるので、推測精度は8~9割程度。
  • 語源は「セサミストリート」にクッキーが大好きな人気キャラクターという説が有力だ。
  • 1人がたくさんの端末を使うようになったので効果が小さくなった。
  • 2012年にクッキーを使った広告は年間3420億円。
  • その半分近くが利用者の属性や興味・関心に合わせて広告を配信するターゲティング広告。

【googleの検索システムのしくみ】

  • スパイダー(ロボットプログラム)による巡回
  • インデックスへの登録(キーワード、メタデータなど)
  • ランク付け(ページランク(リンクを評価)、キーワードの出現頻度、ページの新しさ)
  • 検索順位の定義(ページランク、検索者の現在位置や習慣、検索者が満足しなかった場合にどのような言葉に変更したか、過去の検索履歴)

 

【ネットが利用者の見識や行動をどう変える?】

(ITとよりよい付き合い方を考えよう)

 

  • 人々は連帯しやすくなる
    • SNSにより大規模デモが容易に組織できる
  • SNSを使い人々から即時に情報を得るようになる
    • 極端な主張が急激に広がるおそれ(例:炎上)
      • 反射的に反応しない。「ネットを使っている私」を一歩引いて眺める
      • よりよく生きようと願う人間の力を後押しするもの=IT
      • 人間の限界を実感する契機=IT
    • SNSの「空気」を読むと、反対の意見を言いにくくなる
  • 利用者は自分の好みに合った情報を引き出せる(例:Google)
    • 興味のない情報や不快な情報は遠ざけられる
    • 多様な情報に触れる機会が失われる
      • 「弱い紐帯」(あまり親密でない人との関係など)を取り入れる(例:違う立場の人をtweet)
      • 「偶発性」を織り込んだ検索システム