●大学無償化

  • 無償化に係る助成は、大学にするのではなく、学生にする方がよいと思う。大学生だけでなく、専門学校生も対象にすればよいと思う。
  • (理由)
    • ➀学生の大学選択に関し、中立的な制度であるから。
    • ②費用対効果のある学生に対し助成できるから。
  • なお、財務省は、「個人に帰属するもの」に助成するのはいかがなものかと、高等教育の無償化には反対している。
  • それにはやや賛成だが、「高等教育を受ける者が増えれば、社会の生産性や住みやすさは上がる」と思うので、一定程度の税負担は妥当であると思う。
  • 現在、ざっくり私学助成は、学費の1割程度。これが2~3割になるとよいなと感じる。
  • なお、政府の制度設計は、大学への助成の方向。
  • その場合、各大学への助成額については、できるだけ外形的に判断できる基準が用いられるのがよいと思う。
  • そうでないと、政府の価値観が入りすぎ、大学等が政府の方針を気にしすぎることになってしまう。
  • やはり、政府が基準を使って助成金額を決めるよりも、学生に助成して、大学選択は、学生の判断に任せた方が、市場原理が働き、社会全体の効用は大きいと思う。
  • 以上の意見は、経済学の考え方をベースにしていて、私のオリジナルではない。
  • 高等学校の無償化については、実質的には、「生徒に対し助成する」という方向になっていて、経済学の考え方が反映されているように思う。