【例題】 「合計特殊出生率と妻の初婚年齢」の重ね合わせ地図の作成
(田中所感)
・合計特殊出生率が低いのは、以下の2説がある。
・本例題は、後者を確認することに近いかもしれない。
(「合計特殊出生率と生涯未婚率」の重ね合わせ地図を作成するとよいかも)
・前者の説を確認するのであれば、例えば、次の地図。
「合計特殊出生率と所得」の重ね合わせ地図
「合計特殊出生率と保育所の待機児童数の割合」の重ね合わせ地図
・映画館への応用: (例)
「映画館の所在地と人口密度」
「映画館の所在地と20歳女性の比率」
(用語確認)
・階級区分図とは、統計データを区域ごとに色や模様で塗り分けた地図
・階級区分図では、相対的統計地値 (例:人口密度)を用いる
1 白地図の準備
・MANDARAを起動→「マップエディタ(地図データの作成・編集)」
→「ファイル」→「地図ファイルの読み込み」→「JAPAN.mpf」
2 属性データの作成とMANDARAへの読み込み
・"data_2syo.xls"を開く (←例題用に別途準備されているファイル)
→1行の空白行を挿入
・以下を入力
・属性データをクリップボードにコピーする
(A1をクリック→C50を[shift]キーを押しながらクリック→「編集」→「コピー」)
・MANDARAの設定画面→「ファイル」→「クリップボードからデータの読み込み」
3 階級区分図の作成(合計特殊出生率)
・「データ項目」で「合計特殊出生率(2005)」を選択
・「階級分割数」→「5」と入力
・階級区分値として、上から、「1.5」、「1.4」、「1.3」、「1.2」と入力
・「色設定方法」→「単独設定」→パレットをクリック→上から、「赤」、「桃」、「緑」、「青」を設定
・「描画開始」→(階級区分図が完成)
・階級区分図を閉じて設定画面に戻る→「重ね合わせセット」をクリック→「OK」
4 階級区分図の作成(妻の初婚年齢)
・「データ項目」で「妻の初婚年齢(2005)」を選択
・「表示」→「ハッチ」
・「階級区分数」→「3」と入力
・階級区分値として、上から、「28」、「27.5」と入力
・「重ね合わせセット」をクリック→「OK」
5 2枚の階級区分図を重ね合わせる(オーバーレイ)
・「重ね合わせ表示」をクリック
→「重ね合わせデータ」が2種類あるか確認
→「タイトル」に「合計特殊出生率と妻の初婚年齢(2005)」と入力
・「描画開始」
・凡例の上で右クリック→「凡例設定」→「凡例フォント設定」→「サイズ」を「2.5%」→「OK」
・凡例、タイトル、縮尺、方位記号の上にポインタを置くと形が変化するので、ドラッグして、任意の場所に移動させる
(この画像を保存する場合は、「ファイル」→「画像の保存」)
6 MANDARA形式でのデータの保存
・階級区分図を閉じて設定画面に戻る
・設定画面→「ファイル」→「MANDARAの形式でデータ・設定保存」
→「名前を付けてデータ保存」で保存
・拡張子はmdrで保存される
・このファイルをダブルクリックすれば、MANDARAが起動し、保存した設定画面が現れる
(演習) 都道府県別データを取得し、自分なりの仮説を立てて分析する
・仮説: 「生涯未婚率(女)と合計特殊出生率」には負の相関関係がある
・EXCELに貼り付けてMANDARAで分析
・(備考)EXCELを用いて相関分析を行うこともできる