●●感性計測工学(大倉典子氏、芝浦工業大学)170422
●VRの部屋(①普通、②広い、③天井が高い、④広く天井が高い)と実空間(同)の比較
- 一つ前の部屋との比較を行う(①→②、②→④、①→③、③→④)
- 好ましさ(好ましくない~好ましい)、親しみ、落ち着き、高さ、まとまり、大きさ、楽しみ、広さ、変化、気楽さ について5段階評価
- 2群(VR、実)の「母平均の差の検定」
- ※母平均の差の検定は、T検定とも呼ばれ、2集団間の平均値に有意差があるかどうかを調べるために使う。
- 母分散の差の検定は、F検定とも呼ばれ、2集団間の分布のばらつき度合いの差を調べるために、T検定とともによく使われる。
●20代にとっての階段と高齢者にとっての階段の分析
- 実験計画法
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- お年寄りは端っこの選択肢を選ばない/5段階が欲しいときは7段階にする
- 「等分散性の検定」をやってOKなら、人数が多くてもよい
- 前と比較する方が答えやすいが覚えるプロセスが必要する(記憶力、比べる数)
- 各段階の間は等間隔でないといけない、5段階以上であればOK
- 医学系では4段階評価なのだが、実は2段階評価ではないか、どちらでもないがある、偶数段階では等間隔性が満たされない。
- 数字の順序だけを用いた分析方法もある、ただし、検定力は弱くなる(有意であることを検出しにくくなる)
- その人それぞれの中での尺度となる。何を3とするのかという点。
- 視空間、触空間、物理空間は異なる;人間はデフォルメ(欠落してる情報を補完するときに先験的知識を使う、美しい形に補完する)してしまう
●「かわいい」の計測
- ソフトは輸入超過だが、ゲーム、アニメなどのデジタルコンテンツは輸出超過
- 日本は「未熟なもの」を評価する
- 明度(9)、彩度(9)の45通りと色相(5)を調べた。
- 紫、緑が人気/性差あり。
- 主成分分析を行って、2軸に男性の点、女性の点をプロット。女性は負の値を持つ。
- ピンクやオレンジが含まれていない マンセルの基本10色でも調べた
- visual analog scale(VAS法):経緯:「患者の痛みの評価」で最初使われた。
- 4つ見せてかわいい程度を線分に描く。100点満点に換算できる。
●テクスチャがかわいいかの評価
- 7段階評価
- なぜかわいいのか、そうでないのかを形態素解析(自然言語処理)をして、ヒストグラムを作る。ピンク色、模様、やわらかい、ふわふわする、・・・など。
- 質感ごとの評価結果では、各対象について、-3,-2,-1,0,1,2,3を帯グラフで示す。
- かわいいには触感と関係がある。
●オノマトペ(例:モコモコ)
- サカモト先生の集めた触素材(オノマトペ)
- 「どちらの方がかわいい」でやった。
- 予備実験をやった
- クイックソートのアルゴリズム(1年生)(情報工学の順位付けのアルゴリズム):真ん中を1つ選ぶ、①かわいくない、②同じくらい、③かわいい、→①のグループで基準を決め、①~③に分ける
- これにより、無駄な調査をしなくてすむ
- △平均順位を計測
- スライムは不快(サカモト先生)であるが、かわいいでもあった。
- アウオのオノパトぺは人気。
- Webアンケートは10年以上前から使われてきている。結構結果が異なる。なぜなら、①環境にある人、②ポイントがもらえることに喜ぶを見出す人(×ポイントに関心がない人がいる)、③画像の色はPCによって異なる、④適当に答えられてしまう(パリティチェックを行う)→
- ヒントを得たいという意味では有用だが、全体の傾向を得たいでは課題あり。
- 円山応挙は、子犬をよりかわいく描いている。
●その他
- 明日はグループディスカッションとレポート課題
- 工学は標準モデルを使って皆で分析をする
- SDモデル?
- カテゴリカル変数に対する分析手法:数量化1~3類など
- 心拍、脳波など。
●忘備録 170423日
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見た目明らかでないと統計的有意は出てこない
→統計的に優位でないということは、有用でないということではない
- タミフルの副作用:未成年の場合は、保護者の選択をかませる(厚生労働省)
- 脳波を見ていると人が疲れてくる様子がわかる
- 不整脈の人はRRIが跳ぶ=被験者にはなれない
- Q:最近簡単に心拍数などが図れるものが売っている → 研究として大丈夫?
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Q:男女の違いを調べる調査において男女数が異なる場合はどうやる?
- T:TDLの好きな場所に点を打つ →
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【わかったこと】今回の調査は、「変化が出たか否か」を中心に検出している感じ
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「少なくても嫌いではない」というのはリスクを避けたいという形=minimam regretであろう。
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分散分析(Analysis of Varience)とは?
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グループ(水準)が3つ以上の場合に,変数の各水準の母平均に違いがあるかどうかを「分散」の大きさの違いで検定を行なうもの。厳密には3つ以上の水準の平均が互いに等しいという仮説を検定するもので、水準の間で少なくとも1つの平均が他と異なっているかどうかを調べる。
●女性にとっての安心
- 女性が不安に感じる場所の調査
- 予備調査:女性67 男性28人
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不安と不便で調査すると、男は特になしが多く、女性は少ない
- ①男性は文句を言わない傾向・女性はわがまま/②女性の改善要望が実現していない
- 「解釈」はいろいろあり得る
- 女性は開放性が高い空間(ガラス張り)も閉鎖性の高い空間も不安
T: 学生にとって不安な場所をマッピングしてもらう
●空間に対する安心感の評価
- 空間27種類のうち9種類を提示
- 被験者間の差はないと仮定(どの人も同じ9種類を見ていないようにランダマイズ)
- 生体信号
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- 脳波:意識の変化/α波、・・などいくつかの波/緊張=β波↑/座禅=α波↑/まどろみ=Θ波↑/寝てしまう=δ波)
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- 呼吸(胸):不安や緊張
- 電気皮膚抵抗(皮膚電位、左手の指の汗):感情/ゆっくりな成分(SPL、レベル)と急な成分(SPR,びっくりしたときに急激にあがる)がある/
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平均をとれば急峻があることがわかる
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T:なるほどそうかも、歩行分析でも使える
- Q なぜ平均? → 分散では?
- 平均は帯、分散は矢印
- 女性は明るい廊下で反応=無意識では実は明るい廊下で不安?
- 心電(心拍):運動、不安や緊張/R波がわかりやすい/RRIの逆数=瞬時心拍数/RRIは階段関数となる→なめらかになるように近似 →フーリエ解析をする →低い周波数と高い周波数に分ける→2つの割合を計算=LF/HF=交感神経と副交感神経のバランス/LFは血圧に関係
- 視線追跡(焦点、視線方向):はやっている/(使い方)ラベルの注意書きの部分を読んでいるかどうかのチェック
- 白画面(その人の基準)→実験画像→アンケート/生体信号は個人差が大きいのでその人の基準に対して変化を見る/
- 寝不足だと反応がにぶい/前日はお酒を飲まない
- 実験空間に対する緊張を拾わないように、①リラックスする会話をする、②白画面との対比を見る
- アンケート
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- 安心、リラックス、開放、気楽、快適を7段階評価
- アンケートは直観的にパッパッと答えてもらう
- 相関が高いものを聞くことで安定した結果を得ようとする
(SD法=たくさん聞いて因子分析を行っていく)
- 評価の割合を帯グラフで出した
- 風景が有意
- 分散分析を行った
- (改善すべき点)人目があると暗いを分離すべき→明るい廊下と暗い廊下を調べる
- 女性は男性に比べ「暗い」のが解放感がないと感じる