●結婚の経済学 (参考:NHKオイコノミア「結婚の経済学」2016.9 )
夫 | 妻 | |
食器洗い | 30分 | 20分 |
部屋掃除 | 60分 | 10分 |
合計 | 90分 | 30分 |
夫 | 妻 | |
食器洗い | 0分 | 40分 |
部屋掃除 | 0分 | 20分 |
合計 | 0分 |
60分 |
夫 | 妻 | |
食器洗い | 60分 | 0分 |
部屋掃除 | 0分 | 20分 |
合計 | 60分 | 20分 |
比較優位:得意な方だけに専念すれば全体の効率が上がるという考え方
(前提)人間は変わらない、しかし、人間の能力は向上するので、それを固定化してしまうおそれがある
貿易などに密接に係わっている経済学
今話題のTPP それぞれの国が得意な分野に専念して全体のメリットを上げようという貿易の枠組み
(2) 【規模の経済】(お金のメリット)
・共有すれば安く済む
・例:企業の合併、シェアハウス
(3) 幸福感
幸福感を値段にすると?
1000万円/年収
・結婚している人と結婚していない人の幸福感の違いが大きければ、価値は高まる
(目には見えないものに値段を付けることで、その本質が見えてくる)
(4) 結婚市場
三高=身長、収入、学歴
三低=低リスク(安定した職業、公務員、資格者など)、低依存(束縛なし)、低姿勢(優しい)
職業別結婚市場価値
開業医: 収入○、安定性○
起業家、プロ野球選手: 収入○、安定性△
公務員: 収入△、安定性○
結婚市場での価値を構成するもの
・年収、安定性、年齢、趣味、家族(親と同居の可能性など)、身長
・年をとると価値が下がる
身長プレミアム (統計でも使える)
身長が1cm高いと賃金が1.5%高くなる
(=身長が10cm高いと賃金が15%高くなる)
(経済学者が分析した理由)
身長が高いと、高校時代に運動部に入る可能性が高く、社会から出ても行かされるリーダーシップや組織運営の能力をきたえられ賃金が上がると考えられている
田中注:オリンピック選手には美人美女が多い
(理由:スポンサーがついてくれる)
どうしたら結婚できる?
・結婚(経済学)とは、自分の価値と相手の価値を交換する取引
(価値が同じものが結婚する)
市場均衡=お互いが抱いている価値が釣り合っていること
(相手が価値が高いと見てくれればよい)
=中には高い価値をつけてくれる人もいる、
【自信過剰バイアス】が原因
本当は価値が小さいのに高い価値があると思ってしまうこと(自分の価値を高めに見積もってしまう)
→結婚できない、しかしよい人に結婚できる可能性も高まる
Q あなたの自動車の運転能力は平均より高いですか?
A 「平均より高い」、「平均」、「平均より低い」
→平均より高いを7割の人がこれを選ぶ!
【保有バイアス】が原因
手放したくないという感情(偏り)
「独身時代の生活」と「結婚した後の生活」を比較すると、前者を高く評価してしまう。
例:商品サンプル、新車市場会(試してみると愛着がわき欲しくなる)
持っているものは愛着があるので、高く値段をつける
合理的な判断なのか? 非合理的な判断なのか? その見極めが、人生の決断の 勇気ある一歩につながる
(4)【合成の誤謬】
・皆が結婚を選択しない方が幸福と考えそう行動すると、世の中はどうなる?