●NHKマイケルサンデル白熱教室「科学と幸福の話をしよう」2015
T:「制度やシステムは人々の行動を変える、それを考えて制度やシステムを作るべき」は分析対象
●前半
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Q ネット上の出会い系を使った? なぜ使わない?
- Q (結婚相手予測マシン)AIが適切な人を推薦してくれるならOK?
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- ビデオ:ネクストワールド
- 愛にも思い込みもある、唯一の人ではなく、複数の中から選ぶ
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Q 完全に犯罪を予測できる場合に、その人を直前に逮捕してよいのか?
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- ビデオ:カリフォルニア州の犯罪予測
- 政府が情報を集めすぎてはいけない、権力には欠点がないとは言えない
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ポイント:そのようなシステムがあることが、人々の行動を変える。
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Q 筆記試験をAIで採点できるか?
- A No。機械が学生の考えの幅を狭める。
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T:監視カメラがあると犯罪者の行動が変わる。
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A No.特定のルール以外は切り捨てられる。 複数の価値基準があるとどうする?
- A Yes。教員より公平に採点する。教員は思い込みがある。
- A 教員がやっていることは機械に学習させられる。
●後半
- Q 開発されたものが悪用される可能性があるものは開発すべきではない?
- Q 科学者はそれがどう使われるかを考える責任がある?
- Q 核のようなインパクトがあるのは?
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Q T:筋肉増強牛はよい?
- T: 今だってドーピングは禁止なのでは?
- ドーピングはグレーゾーンがある。
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T:ドーピングをしないで試合に出たい人のチャンスを小さくしてしまう
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T: それを使いたい人の権利を制限するのも問題
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Q: 人のクローンを作ってよい? (亡くなった家族のクローンを作ってよい?)
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A:No.人は死を受け入れなければダメ。
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Q デジタルクローンに賛成?:SNSなどからその人の姿を再現する
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A 反対。道徳的に問題。過去に浸っているだけ。
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A 賛成。写真を見ることと同じ類型。
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A 反対。反対の人がいるのなら無理。
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T: 原発も同じ。
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まとめ
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我々はテクノロジーが作った世界で生きる。
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技術は、我々をむしばむこともある。
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我々は意見が一致しなかった。
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論点は、道徳的であるか否かだった。
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我々が人間そのものをどう理解するかがポイント
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人間だけがそのような問いに答えられる。
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自分も市民の一員として解決していかなければならない。
論文等(SDM)
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The art of systems architecting
- Zachman Architecture Frmamework
- 藪の中(芥川龍之介)、羅生門(黒澤明)=いろいろな視点で見る
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- 人:↽ルックス、↽収入 :ディメンジョン これが多視点ということ(◎)
- 関係した人:ステークホルダー
- Enable Framework(フレームワークの分析)
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- operation(上)< function < physical < tech(下)という階層
- 上と下でenable
- 例:保険金不払い、支払漏れの対応
- 強制(ルール)vs 自発(モチベーション)
- engnering system ←環境、政策
久坂部羊(作家、医師)
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「医療は高齢者を幸せにするのか」
- 死は準備ができていない人ほど苦しむ。
- 老いも拒絶する人ほど過酷な状況に陥る。
Q 国が作るガイドライン、業界団体が作るガイドラインの違いは?
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最終的には裁判所が判断するとしても、裁判所の判断に何らかの影響を与えるのではないか?
メカニズムデザイン的な政策がステキ
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強制ではないが、それを行わないと損をすることになるので、結局それに従う形
ワクチンの予防接種
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各自のの体質、体調、服用状況など個別事情が影響し副作用が生じる可能性
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対処:問診等の充実
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リスクを許容可能な範囲に封じ込めることも「安全」
著作権法(野口祐子『デジタル時代の著作権法』)
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現実と合わない著作権法とどうつきあうか
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加盟国はベルヌ条約を守る義務あり
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国毎の違いは例外規定を活用
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米国の場合はフェアユース
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著作権を利用する目的、両、市場への影響などを総合的に見て公正(フェア)だと判断されれば違法ではない
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google:既に表示されているサイトを、検索サービスによって見つけやすくするためのものであり、それによって権利者に何ら不利益は生じず、むしろたくさんの人のアクセスによる利益が生じる
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日本のフェアユース規定は、具体的な類型を示そうとして、条件が細かくなりすぎ、新しい試みを行う余地が広がりにくくなっている
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CC(クリエイティブ・コモンズ)
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- 法律を変えるのが難しければ、著作権者が最初から許諾をくっつけて「使ってよい情報」と示してあげる
- T:個人情報保護も同様にできないのか?
- 米アマゾンのpopular highlights
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- 読者が引いたアンダーラインを他者に転送したり、フェイスブックやツイッタに表示
- 著者にとって:興味を持たれるポイントが知れる
- 読者:怒る人もいるかも
- 考えるポイント
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- その著作物の利用が権利者にどう役立つか?
- その著作物の利用が人間の可能性を広げることにどう役立つか?