オイコノミア「旅のお供に経済学!?」
~旅のお金事情~
2012.10.23(前半)、2012.10.30(後半)
Q 休日の宿泊料はなぜ高いのだろうか?
Q LCCはなぜあれだけ安いのか?
- 同じ質だと思っているものは競争でどんどん安くなる!
- 例:エア・アジア・ジャパン
- ベルトラン競争:企業間の価格競争がどこまで続くかという理論、航空会社の場合は、会社が少なくてもどんどん値下げ競争が起きてしまう。価格は、限界費用まで下がる。
- 航空会社はどのようにして利益を出すのか?
- お弁当代、毛布代、幅広座席代など、サービスを必要とする人から追加の費用を徴収する。
お得に電車に乗る方法(分割購入)
- 京都駅から神戸駅
- 京都から神戸(JR)=1050円
- 神戸-大阪(JR,途中下車)-神戸JR)=930円
- なぜなら、神戸大阪間、大阪神戸間は、私鉄との競争があるから(◎)
- 東京駅から高尾駅
- 東京駅-新宿駅(JR、途中下車)-高尾駅(JR)=730円(190円+540円)
- 東京駅-高尾駅(JR)=890円
Q なぜ大人料金とこども料金は違うのか?
- 理由1: 家族で旅行しようという人が増える
- 理由2: 高く買ってくれる人には高く、安いとたくさん買ってくれる人には安く、買い手によって価格の違いをつけること(価格差別)
- 価格差別:学生割引、シニア割引、いつでも行ける人は安く、どうしても行かなくては行けない人には高く
- ×:こどもはスペースをとらないから安い
耐久消費財と非耐久消費財
- 耐久消費財(原則として1年長持ちするもの)
- 非耐久消費財(原則として1年未満しかつ変えないもの)
- 化粧品、飲料、食べ物、旅行(本当は耐久消費財?=思い出という価値が続く)
メンタルアカウンティング
- 同じ金額でも使う場所によって感じ方が違ってくること
- 旅行先でモノを買ってしまう
- せっかくだからと、サイフの紐が緩くなる(ついつい買いすぎる)
- 対応策
- 自分の価値観が違ってくることを予め知っおく
- 例:持って行くお金を少なめにする(◎)
ネットワーク外部性
- 同じ商品やサービスを消費する人が増えるほど、そこから得られる利益が増える
- 例:ケータイ、ゲーム、皆が知っている場所に行く
集積の利益
- 浅草のように観光スポットが集まっていると1日でいろいろ回れる
- お店が集まっていると競争が起こるので安く買える(例:雷おこし)
競争と独占
- 独占市場だと価格は高く設定され、競争が激しいと価格は限界費用まで下がる
- 格安ホテルの方がネット接続料が無料が多い=競争が激しいから(◎)
健康な競争
- 「いかに旅行に付加価値をつけるか」という競争
- (ツアーの内容の競争)
異時点間代替(いついくかを変えることができる)
- 今行うか将来行うか行動の時期を変えること
- 代替できるもの: 旅行、買物、
- 代替できないもの: 食事、出産、睡眠
- 景気変動の原因になることもある