●災害時のデマ

  • 用語:デマ:事実に反するうわさ
  • (デマの拡散の大きさ)=(内容の重要さ)×(状況の曖昧さ)
    (出典)G.W.オルポート、L.ポストマン「デマの心理学」
  • 東日本大震災での例
  • (メール)
    • 「被災地で外国人窃盗団が暗躍している」というメールが拡散。その事実はなかった。
    • 「ヨウ素を含むうがい薬を摂取すると内部被ばくが防げる」というメールが拡散。専門家によると摂取は望ましくないとのこと。
  • (twitter)
    • フォロワー数が100万人を超える大手企業の社長が「日本医師会が福島原発から50km県内に立ち入らないように勧告した」と誤認情報をツイート、それが急激に拡散した。
    • twitterでは、訂正情報も迅速に伝達できることから、誤認情報の拡散は急激に収束した。

 

●アルゴリズム(Kevin Slavin) 

  • 論点:アルゴリズムが方向性を決める
  • T: 人々は、アルゴリズムに動かされている。
  • 問題を解決するための手順、計算の方法、プログラム
  • アルゴリズムが社会の中に入ってしまっている
    • アルゴリズム取引と、それに気付かれまいとするアルゴリズム取引の争い
    • 60%の人はサジェストされた商品を借りている(レンタルビデオ)
       ⇒ アルゴリズムが人々を動かしている
    • アルゴリズムが議事録を書く時代
  • T:制度を前提として人々は行動しているということなのでは?
  • T:テレビ会議と普通の会議では会議の結論が異なることもあるということなのでは?
  • T:エレベータの制御アルゴリズムを人間はそれを受け入れているのではないか?
    (こちらの方が、コンピュータと人間が同じ土俵で戦っているという感じ)
  • T:メカニズムデザインと同じ
  • (そのようなアルゴリズムがある時にあらかじめ考えておくべきこととは何か?)
  • (注)プレイヤーの公平性は担保されていないがそれはよいのか?
  •  (例)先にいたのに、多く待たされるエレベータ客がいてよいのか?
  • (注)社会は何を目標にしているのか? 全体のスループットだろう。
  • 人間はそのアルゴリズムをしった上で、少し自分に有利にエレベータのボタンを押す程度のことしかできないかもしれない。

 

 

【ネット社会】(樋口裕一)

  • ネットは、同じ価値観の人同士が固まりやすい
  • ネットは、間接的なコミュニケーション
  • ⇒傷つくことに過敏になっている
  • (注)昔ややられたらやり返すだった。いじめいじめられた関係から学ぶ。
  • (注)なにかをしてもらったら、何かをする。
  • 理想とする自分があるのではない。他者とのぶつかり合いの中で自己は育つ。

 【アルゴリズム】(Kevin Slavin) 論点:アルゴリズムが方向性を決める

  • T: 人々は、アルゴリズムに動かされている。
  • 問題を解決するための手順、計算の方法、プログラム
  • アルゴリズムが社会の中に入ってしまっている
  • 例:アルゴリズム取引と、それに気付かれまいとするアルゴリズム取引の争い
  • 60%の人はサジェストされた商品を借りている(レンタルビデオ)
     ⇒ アルゴリズムが人々を動かしている
  • アルゴリズムが議事録を書く時代
  • T:制度を前提として人々は行動しているということなのでは?
  • T:テレビ会議と普通の会議では会議の結論が異なることもあるということなのでは?
  • T:エレベータの制御アルゴリズムを人間はそれを受け入れているのではないか?
    (こちらの方が、コンピュータと人間が同じ土俵で戦っているという感じ)
  • T:メカニズムデザインと同じ
  • (そのようなアルゴリズムがある時にあらかじめ考えておくべきこととは何か?)
  • (注)プレイヤーの公平性は担保されていないがそれはよいのか?
  •  (例)先にいたのに、多く待たされるエレベータ客がいてよいのか?
  • (注)社会は何を目標にしているのか? 全体のスループットだろう。
  • 人間はそのアルゴリズムをしった上で、少し自分に有利にエレベータのボタンを押す程度のことしかできないかもしれない。

●ネットが利用者の見識や行動をどう変える?

(ITとよりよい付き合い方を考えよう)

  •  人々は連帯しやすくなる
    • SNSにより大規模デモが容易に組織できる
  • SNSを使い人々から即時に情報を得るようになる
    • 極端な主張が急激に広がるおそれ(例:炎上)
      • 反射的に反応しない。「ネットを使っている私」を一歩引いて眺める
      • よりよく生きようと願う人間の力を後押しするもの=IT
      • 人間の限界を実感する契機=IT
    • SNSの「空気」を読むと、反対の意見を言いにくくなる
  • 利用者は自分の好みに合った情報を引き出せる(例:Google)
    • 興味のない情報や不快な情報は遠ざけられる
    • 多様な情報に触れる機会が失われる
      • 「弱い紐帯」(あまり親密でない人との関係など)を取り入れる(例:違う立場の人をtweet)
      • 「偶発性」を織り込んだ検索システム
  • 【Twitter】

    (ディック・コストロCEO) (2012.4.16 NHK Bizプラスでのインタビュー)

    • もともとはタクシーを呼びためのもの
    • 今起きていることを伝えるのが基本
    • 予想していなかった機能: デモの動員機能、災害時の社会インフラ機能、TV局が視聴者との双方向のやりとり機能
    • 3.11での利用の仕方に驚いた(双方向コミュニケーション、コミュニケーションのあり方)
    • 電話がつながらなくない場面で有効であることが確認された
    • 今後、ライフラインとしての機能を充実していく
    • ビジネスモデルは広告