(需要と供給の均衡分析で使える)

 

【NHKオイコノミア もっと休んじゃダメですか?(前) ~余暇が増えないワケ~(2012.12)

 

川口先生(一橋)

 

-日本人の平均労働時間は減っている(1976年に比較すると1時間/日くらい減っている)

-1987年:労働基準法改正:48→40時間/年

-しかしこれは平均値

 

-労働時間が減ったのは、パートが増えたから

-正社員の労働時間は増えている?

-ワークシェアリングは外国でもうまくいっていない

 

-余暇をとることの費用=機会費用(賃金)

--賃金が上がると余暇の需要量は下がる(労働時間は増える)

--そのため、余暇を取るのではなく、他の消費をしようとする(代替効果)

 

--所得が上がる→所得に余裕ができ余暇の時間を増やそうとする→需要曲線が右にシフト→余暇時間が減る(所得効果)

 

 

 

 

 

 

【NHKオイコノミア これが給与の決まり方(前) ~働く側vs雇う側~(2012.5.1)】

 

雇う側の「立場に立って」考えよう

雇用者側: 時間や能力を買う

労働者側: 時間や能力を売る

 

アルバイト・パート全国エリア募集時 平均時給調査 2012.2 (リクルート)

  • コンビニスタッフ 866円
  • ファストフード 891円
  • レジ 893円
  • 調理師 901円
  • ガソリンスタンドスタッフ 910円
  • 清掃 941円
  • ドライバー・配送 954円
  • 電話対応 1010円
  • イベントスタッフ 1016円
  • ホームヘルパー 1156円
  • ホールスタッフ 1164円
  • 歯科衛生士 1278円
  • 塾講師 1510円
  • 看護士 1542円

Q どうやって決まるのか?

  • 労働者:時給が高ければたくさん働きたい
  • 会社:時給が安ければたくさん雇いたい (例:掃除の外注)
  • 需要と供給の交点=相場
  • T: 資格が必要だと給与は高くなる

Q 最低賃金837円(東京都)の規制のデメリットは?

  • 1時間あたり837円分の寄与ができない人は雇われない
  • 最低賃金を高くすると格差が広がる可能性がある

 

Q なぜボーナスなどがある?

  • 労働者に働くインセンティブをつけるため

Q 給与を上げるには?

  • できることを増やす→失ったら困る人となる
  • 取替えのきく人より、取替えのきかない人となる

 

【NHKオイコノミア これが給与の決まり方(後) ~これからの働き方~ (2012.5.8)】

 

Q 年功序列制度はなぜ? → 能力主義

  • 年齢とともに給与が上がっていく
  • 生産性はだんだんあがるがある歳以降は下がる
  • 賃金は、一次関数で増える
  • 若いうちと定年前は賃金の方が高い、中堅層は賃金の方が安い
  • 生産性が高い人も低い人もさほど差をつけない (→不公平)
  • 入社から定年までの全体で帳尻をつける

 

  • 人生でお金が必要な時に給与が上がるのは好都合
  • 辞めにくくし忠誠心を持たせられる

Q 年功序列制度の動向

  • 日本の大企業 企業数の0.3%、労働者の3割
  • 日本の中小企業 企業数の99.7%、労働者の7割
  • 日本の中小企業の廃業率=6.2%
  • よって年功序列制度は、大企業の話し
  • 大企業であっても、経済成長しない時代は、年功序列は厳しい

Q どのような制度がよいか?

  • 給与がとぎれない
  • 給与等もステップアップしていく
  • →雇用の需要が大きい仕事の能力を身につけさせる制度(訓練制度)