●子育ての費用

  • 年:親の負担100万+公共負担100万 ⇒ 20年で2000万+2000万 

●待機児童問題

  • 出典:駒崎弘樹氏「なぜ、まだ待機児童問題が解決できないか」2017.2.20, The Huffington Post
  • 原因:保育士不足、物件不足、自治体の壁(いずれ少子化により供給過剰となるおそれ、補助金予算の負担)
  • 自治体は補助金を出している:保険料16%、国と都が16%、世田谷区が68%を負担。
  • 自治体が供給量を決めている。
  • 対策:「認可制」から、介護サービスで導入されている「指定制」に切り替える。
  • ※指定制の場合でも補助は行う。
  • 指定制に近いものとして企業主導型保育が導入された。
  • ただし、自治体の負担がどんどん増大してしまうおそれあり。

 

 ●少子化

  • 出典:NHKオイコノミア「子育てと社会の経済学」2016
  • Q:少子化の原因は女性の社会進出なのか?
    • A:スウェーデンやフランスはそうなっていない。
    • T:働く環境が整っていないからでは?(M字カーブがある国は日本、子育てかキャリアを選ばねば)
    • A:トレードオフ(子育てとキャリア)があるから少子化となっている。
  • 対策:長い育児休業、在宅勤務、子連れ勤務OK、時短勤務
    • 育児休業制度を作る制度だけでなく、ワークシェアリングの仕組みを作る
  • 子どもの6人に1人が貧困世帯
    • 人道的なアプローチ:子どもの現状を説明し、境遇の違いがあるのはかわいそう(情)
    • 経済的なアプローチ:教育支援をするとあなたの税金が長期的には減る
      (結果的にあなたが得をする)
    • 制度設計においてある程度合理性があれば利己主義を乗り越えることができる
  • 学童保育に入れない問題
    • 学童保育:保護者の就労問題等により放課後の面倒を見てもらえない児童を保育する仕組み
    • すくすくスクール(江戸川区)地域住民が参加
    • ソーシャルキャピタル:社会のつながりを資本(社会関係資本)ととらえたもの
    • T:どれだけ仲間とみることができるかがポイント

 

Q 少子化のメリット、デメリットは?

 

Q なぜ少子化になる?

 

Q なぜ昔はそんなに子どもを産んだ?

  • 衛生状態や医療技術↑で子どもが死亡しにくくなった
  • 子育て費用(小)
  • 専業主婦社会(機会費用が小さかった)
  • 労働力としての期待(農業社会)
  • 将来の扶養への期待(大)

 

参考:NHKオイコノミア「子どもは嫌いじゃないけれど(前) ~こうして日本は少子化へ~

 

  • 日本の出生数約107万人(30年前の半分)(H22人口動態統計)

 

  • 日本の合計特殊出生率
    • 1957年(2.04人)~1973年まで: 横ばい(2.1人前後)
    • 1973年~: 低下傾向  (2011年 1.39人)

Q なぜ1973年から低下していった?

    • 経済状況が不安定なので子どもをつくるのをやめたり、先送りしたりする
    • 子どもの価格が上がると需要が減る
    • 価格:①教育費、②目に見えないコスト(働けない)
    • 日本の産業構造の変化 農業、製造業、サービス業 →働く人に求められてる技能↑
    • T: 老後の不安の減少(◎)
  • 生涯賃金(H17国民生活白書)
    • 働き続けたとき: 生涯賃金=2.76億円
    • 28~37は専業主婦、その後正社員に復帰: 生涯賃金=1.77億円
    • 28~37は専業主婦、その後パート: 生涯賃金=0.49億円
    • (女性の社会進出が背景により機会費用は高くなった)
    • T: 子どもがたくさんいると働き続けにくい
  • 機会費用
    • ある選択をしていたために犠牲にした他の選択をしていれば得られた利益
    • (機会を失った)
    • 人によって機会費用が発生する人としない人がいる
    • 賃金↑→機会費用↑
    • T: 経済的に余裕がなくなった面もある(◎)
  • 少子化対策(1994年~)
    • 保育所の充実
    • 育児休業給付
  • 環境変化
    • 少子化と長寿化
    • そのペースが速い
  • T: 日本は成年男性の賃金の1/3~1/4は建物へ

 

【NHKオイコノミア「子どもは嫌いじゃないけれど(後) ~少子化の時代を生きる~】

 

  • Q 少子化は止められるか?
    • 難しい
    • ペースを緩めることは可能かもしれない
  • 少子化は日本だけの問題ではない

 

  • 3段階仮説
    • 第1段階 専業主婦が当たり前の社会
    • 第2段階 女性は仕事、育児の両立に悩む社会 → 少子化が進行
    • 第3段階 男性も育児をする時代 → 出生率の向上
  • 男性の家事・育児負担と出生率の関係
    • 男性が家事・育児を負担する割合と合計特殊出生率の関係(国際社会調査プログラム)
    • 相関あり
  • Q 子どもが減ることの問題

 

(悪い面)

  • 社会保障の問題(積立方式ではなく賦課方式であるため)
  • お金: 現役→若い世代と高齢者世帯に渡す社会

 

(対処)

  • 元気な高齢者に働いてもらう(◎)
  • 少ない人数で高い生産性を上げる社会→国全体の生産量を落とさない
  • より多くの人が働ける社会を目指す→国全体の生産量を落とさない 

(良い面)

  • 失業問題↓(ただし、その仕事にあった技能がないと改善しない)
  • 地価↓(ただし、高齢者ばかりが住み地域↑)